英語を学ぶ

【冠詞の苦手を克服】a と the の違いと使い分けの超基本

日本人は、冠詞、a と the の使い分けが非常に苦手です。

その最大の理由は、冠詞が日本語には存在しない概念だからです。

だから、まずは感覚的に理解できないものと諦めて、

ロジカルにしっかり理解する必要がありまるのですが、

ネイティブ流の冠詞の捉え方を分かりやすく解説をしていきます。

ネイティブが持つ、a と theの感覚

当たり前ですが、英語のネイティブは、a と the を完璧に使い分けることができます。

ということは、感覚的な差ではなく、

明確に理論的に、その使い分ける線引きがあるということです。

冠詞は名詞よりも優先される

著:マーク・ピーターセンの『日本人の誤解する英語』には、

以下のように書かれています。

話すときも、書くときも、先に出てくるのは冠詞のほうで、そして、その冠詞に名詞が付きます。
そればかりではなく、the か、 aかによって、名詞の意味が変わるのです。

『日本人の誤解する英語』著:マーク・ピーターセン p.139

つまり、この単語には、aをつけるべきか、theをつけるべきか、

そういった迷いはネイティブにはないということです。

a と the の基本的な違い

和訳だけでは、理解が難しい

  • a  : ひとつの、ある
  • the :その、特定の

こんな違いを多くの人は理解しているはずです。

ただ、これがなぜしっくりとこないかというと、

これは、日本語にはない感覚を無理矢理、日本語に置き換えているからです。

話者の共通認識

では、どんなふうに使い分けているのか?

例えば、以下の例文を聞き手になったつもりで考えてみてください。


① I saw a dog while I was walking on 2nd avenue.
 私は2番通りで、(ある)犬をみました。

② I saw the dog while I was walking on 2nd avenue.
 私は2番通りで、(その)犬をみました。


① 「ある犬」

→つまり、聞いてる方は、どんな犬かは全く分からない。

→どんな犬なんだろう、と疑問に思いながら聞いている感じです。

(一方で話し手は、これから、この犬について詳しく語り始めるつもりかもしれません。)

②「その犬」

→聞いている方は、どんな犬かわかっている。

→「ああ。例の犬のことか」もしくは「今まさに話していたその犬」というようなイメージです。

つまり、この違いは、話している会話の中で、

共通の犬の認識があるかないかの差があるというわけです。

aとtheの使い分け

より分かりやすく、a と the の使い分けをみてみます。

問題

『日本人の誤解する英語』の中で、

非常に参考になる使い分けが書かれていたので、参照していきます。

[list class="ol-circle li-mainbdr main-bc-before"]

  1. I like a dog.
  2. I like the dog.
  3. I like the dogs.
  4. I like dogs.
  5. I like dog.

[/list]

これらの使い分けはぴんときますでしょうか。

解答

著書のマーク・ピーターセンさんはこう使い分けを記しています。

[list class="ol-circle li-mainbdr main-bc-before"]

  1. I like a dog.:名前は言わないがある犬が好きだ
  2. I like the dog.:あの例の犬が好きだ
  3. I like the dogs.:あの例の犬たちが好きだ
  4. I like dogs.:が好きだ
  5. I like dog.:犬の肉が好きだ

[/list]

(参照:『『日本人の誤解する英語』著:マーク・ピーターセン p.136)

a と theがないは大問題

冠詞という言語の文化を持たない日本人が、

a やtheがなくても、違和感を感じることがないのに対して、

ネイティブにとっては、これが大きな問題になります。

先の例文の通り、

a と the の違いで、話がまるで変わってくるからです。

例えば、

③ I saw dog while I was walking on 2nd avenue.
 私は2番通りで、犬の肉をみました。

これでは、なんのことだか全く分かりませんよね。

A book is on the desk. は不自然

おかしな例文

冠詞の a は、特定されていないものを差します。

では、この例文はどうでしょうか。

A book is on the desk.

一見、普通の文章にも思えますが、これは実は、おかしな文章なのです。

どこのなんの本かも分からないけど、確かに本であるものが、

デスクの上にある、という感覚でしょうか。

普通にはそんな話し方はしませんよね。

a というのは、聞き手にとってそれだけ情報がないものの話なのです。

aは文章の後ろに来る

だから、もし「ある本がデスクにある」と言うのであれば、

There is a book on the desk.

とするべきです。

そうすると、聞き手は

「なるほど、これからこの本がどんなものか、説明が入るんだな」

と無意識に聞く準備ができるのです。

a は新情報、the は旧情報の原則

一般的にこういった成り立ちをルールとして、

新情報、旧情報と文法書では説明しています。

a は(聞き手にとって)知らない情報 → 新情報

the は(聞き手にとって)知っている情報 → 旧情報

というわけです。

一般的に、旧情報→新情報の順番で英文は組み立てられています。

There is a book on the desk.

The book is written by Dickens.

といったかたちをとるのが一般的です。

補足:The Beatles のthe

世界的な有名なバンド、The Beatles。

彼らに限らず、The Rolling Stones など、複数形のバンド名には、the がつくことが定番です。

(もちろん、複数形なので、a がつくことはありません。)

では、なぜ the がつくのかというと、

the がないと、普通は、一般名詞を思い浮かべるからです。

the がなければ、カブトムシの話になってしまうかもしれません。

とかく、日本人は、theを省略しますが、それは英語では間違った表現です。

まとめ

なかなか一重には理解しづらい、a と the の使い分けですが、

それもそのはずで、日本語には全くない考え方なんです。

大前提として、知っておくべきことは、

a と the をしっかり使いわけることは、

英語表現では非常に重要だということです。

なぜなら、a と the によって、話の内容がまるで違うからです。

日本語にない感覚だからこそ、

書くときでも、話すときでも、読むときでも、聞くときでも、

このa や the の使い分けをしっかりトレーニングしていきましょう。

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