英語を学ぶ

『英語独習法』を読めば、英語ができない理由が分かる|感想と要点整理

岩波新書さんの「英語独習法」(著:今井むつみさん)が、

非常に面白くて衝撃を受けました。

ぜひ、多くの英語学習者に読んでもらいたい!

そんな想いをいだき、記事にまとめます。

[say name="" img="https://clione33.online/wp-content/uploads/2020/11/saito2.jpeg"]極力、さわりだけをご紹介。
なぜなら、本編を読む楽しみも
とっておけるように[/say]

[say name="" img="https://clione33.online/wp-content/uploads/2020/11/champ2.jpeg"]先日、本屋に行ったらこんなポップを見つけたよ![/say]

英語独習法 ポップ

著書(今井むつみさん)の紹介

この本を書かれている、著書の今井むつみさんは、

認知科学や心理学の専門家で、

特に第二言語獲得と学習を研究している大学教授です。

今井むつみさんの3つの研究テーマはこちらです。

[list class="ol-circle li-mainbdr main-bc-before"]

  1. 言語と思考の関係
  2. ことばの発達と研究
  3. 学びと教育の問題

[/list]

>>>>今井むつみさんプロフィール(慶應義塾大学 今井むつみ研究室)はこちら!

英語を学ぶための前提

学習計画

本書の冒頭に書かれている、

昨今の英語学習に対する問題提起が非常に面白いでの、

僕が気になった3つのポイントをご紹介します。

英語学習は特別ではない

英語はなぜか、勘違いされていることが多くあります。

[box class="box29" title="英語学習の勘違い"]

  • ①簡単に習得する技術がどこかにあって、それを探すことが重要
  • ②向き・不向きがあって、向いてなければ英語は上達しない
  • ③留学しないと、結局、できるようにならない

[/box]

僕自身も、かつてこんなことを考えていたときもありました。

でも、これは全くの間違いです。

著書の今井さんはシンプルにこう書いています。

日本語母語話者が簡単に、片手間の勉強で、プロフェッショナルレベルの英語を習得することは無理である。

英語独習法 p14

結局、テニスでも、将棋でも、ギターでも、

何かを上達するためにはそれ相応の時間がかかります。

つまり、英語学習の絶対要件も「時間」であることは変わらないということです。

時間をかける前にテクニックやノウハウばかりを意識していたり、

できない理由を探している場合は、要注意です。

英語ができるようにならない理由

[say name="" img="https://clione33.online/wp-content/uploads/2020/11/champ2.jpeg"]でも、時間をかけても全然、上達しないときもあるよね?[/say]

[say name="" img="https://clione33.online/wp-content/uploads/2020/11/saito2.jpeg"]もしかしたら、それは自分の期待と、
学習内容が噛み合っていないのかも![/say]

一生懸命テキストを読んでいても、テキストが伝えたい大事な情報について違うことを期待して読んでいたら、学び手はそこに書かれた情報をスルーしてしまう可能性が高いのである。

英語独習法 p8

だから、まずは「自分の期待」と、「今、自分が学んでいるもの」

この2つの向きをしっかりと揃える必要があります。

そのために、日々、勉強しているものは、

何のための勉強なのかを明確にすべきです。

どう、できるようになりたいのか?

[say name="" img="https://clione33.online/wp-content/uploads/2020/11/saito2.jpeg"]さらに広い視点でみたときに、
どこまで英語ができるようになりたいのか?
それを考えることも重要だね![/say]

欧米の友人と楽しく話したいのか、あるいは、

仕事でプレゼンができるレベルになりたいのか、

はたまた、TOEICスコアが800になれば満足なのか。

英語学習を始める第一歩は、自分が必要な英語はどのようなレベルなのか–––つまり英語学習で達成したい目標---を考え、自分はその目標達成のためにどこまで時間と労力を使う覚悟があるのかを考えることだろう。

英語独習法 p15

目標設定がなければ計画も戦略も立てられないということです。

スキーマを知る

スキーマ

この本は、スキーマという概念をもとに内容が構成されています。

スキーマとは

スキーマとは、認知心理学の鍵概念で、

「ある事柄の枠組みとなる知識」のことです。

スキーマは「知識のシステム」ともいうべきものだが、多くの場合、もっていることを意識することがない。母語に持っている知識もスキーマの一つで、ほとんどが意識されない。意識にのぼらずに、言語を使うときに勝手にアクセスし、使ってしまう。

英語独習法 p27

言語のスキーマ

例えば、日本人が、助詞の「て・に・を・は」を

自由自在に扱えることも、スキーマという知識のシステムに、

アクセスして、使いこなしているといえます。

もしも、英語を学びたいならば、

(日本人が日本語のスキーマを使っているように)

英語のスキーマを構築して、うまく使っていく必要があるのです。

[say name="" img="https://clione33.online/wp-content/uploads/2020/11/saito2.jpeg"]ここでは簡単な説明に留めますが、
本書ではとても分かりやすく説明されているので、
そちらもぜひ確認してください[/say]

英語力を上げるためのヒント

実際に、英語の学習について、

本書でどう書かれているのかもちょこっとだけご紹介します。

引用箇所はいずれも、僕が読みながら感嘆して、赤線を引いている箇所です。

スピーキングの上達

スピーキングの上達に一番やきもきしている人は多いのではないでしょうか。

本書では、スピーキングの上達のための秘訣を以下のように書いています。

スピーキングでは手持ちの語彙で伝えることが肝心だ。(中略)
英語スキーマはライティングの練習で作っていくことができる。

英語独習法 p169-170

これは、実は、大ヒットした英語学習本、

「英語日記BOY」とも共通している理論です。

英語日記BOY

また著書の今井さんは、こうも言っています。

最初から同じ時間をかけて4技能を学習することがよいわけではない。

リスニングの優先度

BGMのように聞き流しているだけで、ある日突然、英語が聞き取れるようになった!……なんてことは起こりません

英語は一年でマスターできる 著:三木 雄信

これは実際に、経験して痛感している人も多いのではないでしょうか。

本書では、リスニングをひたすら繰り返しても、

一向に聞き取れない理由を説明してくれています。

リスニングに時間を使うより、まず語彙を強化することと、
その分野の記事や論文を読んで、その分野のスキーマを身に付けることに時間を使った方がよい。

英語独習法 p131

では、まず何をやるべきなのか。

それもまた英語のスキームが関係しています。

時間をかけるメリット

最後に、学習の取り組み方についてです。

英語を短期間でマスターしたいという試みは、

僕自身ハイリスク・ハイリターンだと思っています。

>>>英語は一年でマスターしなくていい。「5年で1,000時間」が最強のTOEIC対策

本書でも、間隔学習のことに触れていたので、引用させていただきます。

短時間に集中して、詰めこむ学習法を集中学習、少し感覚を空けて、前に学習したことを忘れかけたときにそれを思い出しながら新しいことを学習する方法を間隔学習という。長期的には、間隔学習のほうが記憶の保持もよく、深い知識が得られることは、認知心理学の研究で明確に示されている。

英語独習法 p193

焦らず、楽しく、地道に英語を上達していくことをおすすめしてくれています。

まとめ

今回、ご紹介した内容は、

「英語独習法」のほんのごく一部であり、本書では、

より詳しく、また様々な観点から、スキーマを中心として、

英語の学び方を科学的に解説してくれています。

英語を学んでいる人は必読の本ではないかと思うのですが、

実際には、何かを上達したいという志を持っている全ての人に、

おすすめできる本です。

[say name="" img="https://clione33.online/wp-content/uploads/2020/11/saito2.jpeg"]僕自身もこの本を何度も読み返して、
しっかりスキーマに叩き込みたいと思っています[/say]

英語の独学に最適なおすすめ本をピックアップしているで、

ぜひこちらも読んでみてください。

>>>英語の学びに最適!学生時代に読んでおきたかったベスト本

⏬今回ご紹介した書籍

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