これからスクールに通って資格をとりたい、スキルアップして年収を上げたい。
そんなときに、とてもありがたい制度が、「専門実践教育訓練給付金」です。
通いたいカリキュラムが認可されている場合は、条件を満たすことで受講料の一部を国から負担してもらえる制度です。
僕自身もこの度、データサイエンティストのスクールに通う際に利用させていただき、卒業後には50万円の給付金をもらうことができました。
次の受給資格(3年後)が得られたら、MBAや英会話スクールに利用させていただきたいと考えています。
しかし、これから給付金が対象のスクールに通おうとしている人の中には、不安に感じている人も多いと思います。
「申請の仕方が複雑そう」「本当に給付金がもらえるのか心配」
僕自身もそうだったので、気持ちはよくわかります。
そんなわけで備忘録もかねて、専門実践教育訓練給付金の申請から受給までの体験談をまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
こちらの記事は参考程度にしていただき、詳細は必ず地域のハローワークにお問い合わせください。
記憶や実体験をベースにしているので、内容に誤りがある可能性が高く、その場合も責任を追えません。
専門実践教育訓練給付金とは
専門実践教育訓練給付金とは、厚生労働省が実施している「教育訓練給付制度」の一種です。
雇用の安定と就職の促進を目的として、厚生労働大臣が指定したカリキュラムの受講費用を一部負担してくれる制度。
専門実践教育訓練給付金は、中でも中長期的なスキル開発に重きを置いています。
今すぐ就職したいという方だけでなく、年収アップやキャリアアップしたいという人も対象にしていると考えるとわかりやすいと思います。
給付金の対象かどうかは、ケースバイケース
給付金の対象者はけっこう複雑なので、こちらを確認してください。
すごい大雑把な理解だと、雇用保険に3年以上入っている人が対象。
(これまで受給したことがない人は、雇用保険に2年入っていればOK。)
でも、その他、複数の条件があるので、必ずハローワークで確認してください。
入ってからも、学校ごとに支給要件があり、出席日数を満たしていたり、基準となる成績を満たしていないと、最終的には給付金がもらえないので、要注意。
学校の案内も要チェック
どんな講座で支給が受けられるかと言うと、厚生労働省の指定を受けている講座のみ、給付金の対象になります。
この指定を受けるためには、細かい審査があり、3年ごとに更新が必要なので、ある意味では「受講する価値がある」というお墨付きがある講座とも言えます。(たぶん)
ただし、お目当ての講座が本当に給付金の対象なのか、支給の条件はどんなものか、などなど、しっかり学校の案内や問い合わせをして確認してください。
受講後にしか給付金は受け取れない
一つこの制度でハードルが高いと思う点は、卒業後にしか給付金を受け取れない点。
つまりは、入学&受講にかかる費用は、全額用意しておかないといけません。

僕の場合、わりと大金だったこともあり、奥さんにお金を借りました(汗)
しっかり受講を完了したことが支給の条件にもなるため当然ですね。
ただ、そのおかげで僕の場合は、皆勤賞で7ヶ月のスクールを卒業できました!
Step1:ハローワークに申請までの流れ
注意!一ヶ月前までの申請が必要
大前提として、希望する講座の受講開始日より一ヶ月前までには、ハローワークへの申請を完了させる必要があります。
スケジュールを立てるためにも、この受講開始日がいつなのかを学校側にしっかり確認しておきましょう。
それから、書類を書けばすぐに申請できるわけではなく、キャリア面談が必要なので、わりと余裕をもっておかないと間に合わなくならう可能性もあります。
まずはハローワークに相談
そもそもですが、受給資格が自分に本当にあるのか分からない、心配なケースがほとんどだと思います。
そんなときは、やはりハローワークに相談しましょう。
窓口で調べてもらえば、その場で、受給対象かどうか調べてくれます。
僕の場合は、1年ちょっとなど、短い期間での転職が多いのですが、雇用保険の期間としては、複数の会社をまたいでいてもOKでした。
(ちなみに、一年以上の空白期間があるとダメなケースがあるようです。)
ジョブカードを作成
申請に必要な書類の中で、やっかいなのがジョブカードの作成です。
このジョブカードというのは、ハローワークのキャリアカウンセリングを受けて作成してもらう「履歴書」兼「推薦書」のようなものです。
僕の場合は市の委託で受けている会社の担当の人がカウンセリングをしてくれました。
事前に用意する用紙としては以下の4点。
- キャリアプランの記載
- 職歴
- 学歴
- 資格
キャリアプランの作成は地味に時間がかかります。
ちなみにカード型の何かがあるわけではなく、その資料4点と推薦書きがセットでジョブカードと呼ばれています。
注意点としては、カウンセリングを毎日やっているわけではないという点。
僕の近くのハローワークでは、月、火しかやっていなくて正直焦りました。
(しかも枠も日に4つぐらいしか指定できず)
フレックスの会社に勤めていたので、なんとかなりましたが、急いでいる方はマジでここは気をつけてください。
最後に申請
ジョブカードや申請書など、必要書類をハローワークに提出して、受理してもらうことで完了です。
スクール側への連絡や、書類提出などは僕の場合は必要ありませんでした。
申請が終わると、受給資格者のしおりをもらえます。
支給申請に必要なものが書いているので、チェックしておきましょう。


ここの申請とは直接関係ありませんが、学校側から領収書をもらったら必ず保管しておきましょう。
支給申請に必要になるので、紛失しないように要注意!
Step2:講座の要件を満たす
申請が終わったら、受講開始、そして講座ごとに定められた目標を達成していきます。
僕の場合は、そこまでハードルが高くはなく、
- 出席率80%
- 課題でしっかりした成績をとる(A〜Dの評価でABならOK)
- 最終試験をクリアする
- 最終課題のレポートを期日までに出す
等が与えられた課題です。
スクールいわく、95%以上の人がクリアできているとのことでした。
辛くてもお金のためなので、頑張れました!(笑)


Step3:給付金を受給するまでの流れ
講座を頑張って修了してしまえば、受給まではそこまでそこまで大変な作業はありません。
まずは学校から、卒業証明や、資格証明などの必要な書類が送られてきます。
そちらを記入して、ハローワークに提出するだけです。


僕の場合は、2回申請が必要でしたが、いずれも窓口では15〜20分くらいで申請が終わりました。
給付金の振り込みも翌翌営業日には振り込まれていたので、あまりの早さに驚いてしまったほどです。


注意すべき点としては、受講終了日から、一ヶ月以内に申請をしないといけない点。
うっかり申請し忘れたということがないように注意しましょう。
まとめ
専門実践教育訓練給付金をアラフォーになって初めて利用したのですが、もっと早く利用すればよかったなと思いました。
今はリモートワークも増えてきた中で、時間ができた方も多いと思います。
そん方は、ただ漫然と過ごすのではなく、新しいスキル開発や学習に挑戦してみるのも、人生を豊かにする選択だと思います。
僕もこれから会社員でいる限りはまだまだこの制度を利用していきたいと思っています。
今回の記事がお役に立てば嬉しいです。
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